Photo by MADE IN EARTH.
和綿の育て方
私たちの暮らしに⽋かせない⾐服などの繊維製品の原料として最も使われている天然繊維がコットン(綿)。今では⼯業的な栽培は0%となってしまったコットンですが、500年以上受け継いできた和綿は⽇本の気候⾵⼟にあっており、ご⾃宅などでも簡単に栽培ができます。プランターや花壇でも気軽に栽培できますので、ぜひチャレンジしてみてください。
手順で見る
4⽉下旬〜5⽉上旬
※5⽉下旬〜6⽉初旬でもOKですが、できるだけ早いほうが良いです。
- 事前準備
- プランターは深さ20〜30cm程度のものを⽤意しましょう。
⼟は有機培養⼟などの天然由来のものを使ってください。
種は蒔く前に⽔に浸して⽔分を含ませておきます。(5〜10分で⼗分ですが⼆晩ほど浸しておくと発芽が早くなります)
- 種を蒔く
- 図のように、種を蒔くエリアを3〜5か所に分けて、1エリアあたり3個〜5個ずつ種を蒔きます。指先(第⼀関節くらい)で⼟をくぼませて、1つの⽳に1個ずつ種を蒔き、⼟をかぶせます。⼟をなじませたら、たっぷりの⽔(プランターの底から⽔が滴るくらい)をあげてください。
5⽉中旬〜6⽉末
- 水やり
- プランターは⽇当たりと⾵通しの良い場所に置きましょう。
⽔やりは⼟が乾いてきた頃にたっぷりとあげます。
- 間引き
- 葉が出始めて15cmくらいまで伸びてきたら間引きをします。
種を蒔いたときのエリアごとに、1番元気が良い株1本を残して他の株を抜き取ります。せっかく伸びてきたのに抜いてしまうのはかわいそうだ…と思いがちですが、株が多いと栄養分が分散されてしまい、一つ一つの成育が悪くなります。1番元気な株に栄養を集中させるために間引きはとても重要な作業です。
7⽉上旬〜8⽉末
- ⽔やり
- 真夏は⼟が乾きやすいので、朝⼣2回、⽔をしっかりあげましょう。
気温が⾼い季節は、葉に⽔をかけてしまうと葉がやけどをしてしまうため、⽔は⼟の部分にかけます。
- 摘⼼
- 主幹(中⼼の幹)ばかりが上に伸びてしまうと、花や実がつく側枝(主幹から分かれる横の枝)に栄養が⾏き届かなくなるので、70~80cmくらいまで伸びたら主幹の上部を切ります。切ることで枝が横に広がり、花を多く付けることができます。
- 開花
- 7⽉頃から少しずつ開花し、薄⻩⾊い花が咲き始めます。
9⽉上旬〜10⽉末
- 収穫
- 開花から50⽇くらい過ぎると、花の萎れたところに⼩さな種のようなものができます。その実が⼤きく膨らんで弾けると綿(コットンボール)ができます。コットンボールがしっかり膨らみ、たわわと垂れ下がってきたら、房の部分だけをそっとやさしく摘み取り、乾燥させてから保管してください。収穫した綿の中に種が⼊っています。綿と種を分離する専⽤の機械がありますので、⾃由が丘商店街振興組合事務局までお持ちください。